【松浪健四郎が語る】(2)
昨夏衆院選に落選した自民党前衆院議員の中から夏の参院選へのくら替えを目指す動きがある。かつては大学教授やタレント活動で知られていた松浪健四郎前衆院議員(63)もその1人だ。くら替えを検討する理由と、国会議員の魅力を聞いた。さらには、ライフワークとしているアフガニスタン問題や、国政進出のきっかけが鳩山由紀夫首相だったこと、「元側近」から見た民主党の小沢一郎幹事長についても語ってもらった。
■松浪健四郎が語る(1)「(バッジがないと)活動しづらい」 ――参院選では何を訴えるか
「どうしたらデフレ社会から脱却できるのか。あとは国も元気がないし、国民の元気も取り戻そうと。今のままでは、国民は夢を持てないのではないかと思いますね。あとは世界が平和であるように、そのために働きたいですね」
――議員の前から大学教授の肩書などでメディアによく出ていた。議員でなくても活動はできるのではないか
「政治に対する情熱と執念、それとアフガンを中心とする中東との外交をもっともっとやらしてもらいたい。この思いがあるし、おれしかできないという自負もあるのだ」
――議員に戻れば中東問題に取り組みたいと
「対米政策も絡んでくるが、アフガン問題の第一の解決策は、米国が大人になってイランと国交を回復することなんですよ。それを米国はやろうとしないから。で、パキスタンだけではタリバンやアルカーイダの掃討作戦は成功しない。アフガンとイランの国境線がどれだけ長いか。そして、そこに峻険(しゅんけん)な山岳が横たわっている。イランの方にも本気でやってもらわないと、彼らを温存させることになるという現実を米国はもっと理解しないといけないですね」
「米国はイスラエルの顔だけを見ていて、イランの核だけにこだわっている、そしてイラン外交をやっているのではないかと。アフガンの米兵の命がかかっているわけだから、真剣に考えるべきだと思います」
――鳩山政権の中東政策は
「むちゃくちゃですよ。それと、国民がよく黙っているなというふうに思っていますね。というのは、5年間で5000億円を拠出するというのは1年間で900億円は出すことになる。今までは年間230億だった。それでいて効果があるのか、金はどこに行くのか、ものすごく不透明ですね。だから、これだけ『透明性』をうたってきた政権が、外交になるとこれだけ不透明な形で政治をやろうとしている、お金を使おうとしている、そういうことに国民が怒りを覚えないのは不思議ですよね。これを訴えるインパクトが今の野党にないのは残念です」
――自民党も部会などでいろいろと取り組んでいるが
「もっと、目を外に向けないといけないのに、内にばかり行っている。党の改革もいいが、政党は政策だ。やはり、思い切っていろんな政策、国民に共感を得るような政策を打ち出してくれないと、このままではなかなかうまくいかない気がするね」
――アフガンでは、カルザイ大統領の人気が落ちているし、国内治安も悪化している。日本として取り組むべきことは
「民主的手続きを経て大統領に再任されたという形なので、支援するにしても小切手外交だけではなく、どういう風にすれば日本人がいろんなことができるのか本気で考えないといけない。しかし悲しいかな、治安が悪いから、文民支援とはいえ日本人を派遣するのは難しいですね」
「だから、一番よかったのは、なんやかんや言われてもインド洋での補給支援をすることだよ。法律を継続して海賊対策とうまく絡ませるとか方法はあったと思うんだ。北朝鮮の武器輸出問題が発覚したが、こういうのは海で摘発するんだ。補給活動に抑止効果があったからだ。北朝鮮の動きを封じ込む、シリアやイランの動きをどう見るかというような広い視野に立った補給支援という視点が民主党には欠落してましたね。ただ給油の回数が減ったから要らないんだということ、そしてこの法律の延長に反対してきたから止める、というようなメンツにこだわるようなところは残念ですね」
――小沢一郎民主党幹事長はISAF(国際治安支援部隊)への参加を表明したことがあった
「口だけだ。小沢さんは自衛隊から離れた形でひとつのものを組織して派遣するという思いか知らないが、ISAFに自衛隊を送ることは非現実的ですね。野党にいたときの気楽さで言ったのだと思いますよ」
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